当社は、作業性、安全性の向上を目的として、様々な技術・工具などの開発を行っています。
都市近郊の市街地化に伴い、送電線と建造物の離隔不足が生じるケースが多い。また、郊外を通過している送電線においては線下地周辺利用などにより、地上高不足が生じ、離隔確保が必要な鉄塔が増加しています。このような状況で従来の仮設工事を伴う鉄塔建替および鋼管台棒による嵩上げ工法などの作業敷地確保が著しく困難な状況から新嵩上げ工法を考案しました。
4つの利点
市街中心部では道路事情などにより交通障害・他埋設部への影響やコスト面においても開削撤去が困難な場所が多くなってきていることから、撤去工事において、開削部分を少なくして直接埋設(トラフ埋設)されているケーブルを引き抜く工法を考案しました。
油圧工具使用時の油圧力は、68.6Mpa(1㎝2に700㎏の重量を加えるのと同じ)と超高圧です。ホース破損時には、この圧力で作動油が噴出することから非常に危険であり、さらに油飛散は環境汚損などに問題がありました。
油圧セーフティホースはこれらの問題を解決するために開発した油圧工具用ホースです。
最高使用圧力 | 68.6Mpa(700kgf/cm2) |
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最小破壊圧力 | 137.2Mpa(1400kgf/cm2) |
周囲温度 | -20~+40℃ |
最小曲げ半径 | 70mm |
「ツバ無しタイプ」と「ツバ付きタイプ」があります。
間接活線工具のひとつである切分工具に使用している掴線器です。
間接活線工法で、高圧線(通し線)の移線作業を1線毎に行う際に使用する荷重検知機能付ローラーです。
電柱足場ボルトの袋状ネジ穴の内部に入り込んだ氷結雪を除去できる工具です。
低圧の配電線路の保護や事故防止のために取り付ける「低圧用耐摩耗性防護管」を送入する際に使用する工具です。
低圧線径間途中の足し線作業において、負荷側への送電を継続したまま他の電線を接続可能とする電線把持機能とバイパス機能を一体化したものです。
発明名称 | 径間途中におけるバイパス足し線切分工具およびその工事方法 |
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用 途 | 無停電により低圧電線の径間途中で足し線を行うために使用 |
適用範囲 | 低圧電線4~60mm2(銅線用) |
配電部門の技術開発や改善に対する意欲を高めるとともに、技術力および安全作業の向上をはかる目的として、毎年、配電技術開発・改善発表会を開催しています。
改良事例、施工事例、創意工夫、不具合改善事例などの発表テーマを募集し、取り組みについて発表しています。
再生可能エネルギーの電力系統への導入可能量を拡大させるため、再生可能エネルギーと蓄電池システムの広域運用を考慮した新しい運用制御システムを開発し、その実現可能性を評価することを目的として、平成24年度から26年度に、環境省による「風力発電等分散型エネルギーの広域運用システムに関する実証研究」の委託を受けました。本研究により、様々な蓄電池システムのノウハウや技術を活かして、発電所や連系条件に合わせてベストな蓄電池システムをご提案します。
マイクロ無線パラボラアンテナレドームへの着雪防止対策として、レドーム表面への安全で確実な撥水塗料の塗装作業を可能とする専用の作業足場を考案しました。無理な姿勢にならずに容易に作業をすることが可能となり墜落リスクが軽減され、総重量を370kgと軽量化し、安価に作成できることが実証されています。
既設の管路内で様々な支障がある場合、早期の究明と対策を行うために管路カメラを使用する方法がありますが、市販品のカメラでは高価で、ケーブル長が短いため使用箇所が限定されます。そこで、すべて汎用品を使用し自作することで費用を抑え、ケーブルを長くすることで様々な状況に適応した地中管路カメラを開発しました。